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【競馬観戦】高知競馬を見に行く(一発逆転編)【20220703】

雌伏の時編はこちら↓

yonaka-hottuki.hatenablog.jp

・あらすじ
友達と一緒に高知競馬場に行き、7レース、9レース、10レースに賭けるもいずれも外れ。-1100円でメインの11レース「ルビー特別」、そして最終12レース「記者選抜 一発逆転ファイナルレース」に突入する。

 


 

賭けた3レース連続で外れてしまい、ガッカリしながらメインの11レース「ルビー特別」を迎える。

当初は最終レースに全てを懸けようかな…と思い、このレースは見に回ろうと思っていた。

しかし、急に友達が「このレースは3番を買えば当たる」と自信満々に言い出してきたので、なんだか対抗心が出てきてしまった。

予想紙でも本命に3番、対抗に1番という内容。だが展開予想では1番が3番より前につけると書かれており、1番には高知競馬の名手・赤岡修次ジョッキーが乗るということで、今日みたいな不良馬場でもスムーズな位置取りをしてくれるだろうと考えた。

そういう訳で友達は3番を軸に3連単やら色々買い、私は1番の単勝500円の一本勝負を選択した。

ゲートが開き、1番と3番は2頭とも後方待機。第3コーナーと第4コーナーの間ぐらいで仕掛けに出ると、3番が外を回ることを選択したのに対し、1番は内で馬群の間を突くことを選択。

ラスト3Fは2頭とも同じ38.0秒(ともに最速)だったが、3番は外を回った分わずかな距離ロスが生じ、私が賭けてた1番が1着。1/2馬身差で友達が賭けた3番が2着となった。

騎手のコース選択の差が勝敗を分けたレースで、赤岡ジョッキーはさすがだな~と感心した。

この勝ちで単勝3.5倍がついたため1750円の払い戻しを受け、微プラスで最終レースに向かうことができた。

 


 

さて、いよいよ高知競馬名物・最終12レース「記者選抜 一発逆転ファイナルレース」の時間である。

「記者選抜 一発逆転ファイナルレース」とは、近走勝てていない馬を競馬新聞の記者が選抜して行われるレースで、全頭大差ない能力ではあるので、非常に難解なレースである…と言われている。

9レース、10レース、11レースとA級のレースが続いたが、最終12レースはC3級。C級の7レースを見た限りでは前に行った馬がそのまま勝っている印象が残ったので、とにかくハナを取りに行く馬を選ぼうと考えた。

そのため、とにかく逃げるであろうスタイルで展開が向き、さらに今回は3歳オープン馬の9番マオノウィッシュが出走しており、人気を吸っているのでオッズもそこそこおいしい8番マイネルワルツを本命にした。

投票締め切り時刻が近づき、私は8番の単勝500円と8-2、4、9、12の馬複100円ずつという一発逆転というにはあまりにもつまらない馬券を購入した。

「一発逆転編」と題しながら、もう既に収支トントンの状態なので、余裕を持ってベットできるのだ。野球で言うなら8回裏に同点に追いつき、9回裏で勝ち越しのサヨナラ打を狙っている状況、1点取るだけで構わないという姿勢だ。

一方、そこそこ負けが込んでしまった友達の方は、2番リターンオブクイーンの馬単全流しマルチ(12頭立てなので11*2*100=2200円)で勝負。2番もパドックで好気配を見せており人気は上位だが、紐に人気のない馬が絡めばオッズは大きく跳ね上がるまさに一発逆転を賭けた漢気のある馬券である。ただどちらかというと差し馬で、展開が向かないと思うが果たして…?

 


 

すっかり夜も更けた。メインの時もそうだったが現地には観客がほとんどいなかった。前編でも述べたが高知市内から少し離れた山間にあるため、なかなか来られないのだろう。

ガラガラのスタンドで、2泊3日の高知旅を回想する。

高知市の中心地ながら人が全然いなくてビビったはりまや橋周辺、思ったよりボロくて友達からも「なんであんなところにしたん?」と言われたホテル、売店に行ったら卵も無く油揚げも無くて仕方なくかすうどんをすすっていた夜の高知球場、大雨の中ズボンとサンダルを乾かしにコインランドリーに行ったらなぜかあった三菱重工Eastの選手のサイン(武田健吾や山下航汰の名前もあった)、ぶっとい肉厚にたまげたカツオのたたき、高知城に登った後高所恐怖症から手を震わせながら急斜面の階段を降りていた友達、なぜか時間になっても鳴らないはりまや橋のからくり時計…。

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それらも皆楽しい思い出として記憶に刻まれている。さあ、旅のフィナーレを飾ろう!

 

 

……

………?急にザワザワし始めた。何でもスタート地点でマオノウィッシュの馬体検査をするらしい。

嫌な予感がしたが、すぐにアナウンスがあった。「9番、マオノウィッシュ号は、馬体に故障が発生したため競走から除外いたします。」

マジかよ!

人気馬だったこともあり、返還される賭け金の総額は約1.5億円。競馬場にとっても痛手だが、除外が発生したことにより、全体的にオッズが下がってしまった。

それでも旅のフィナーレを飾るんじゃ!

(ガツコン)スタートからマイネルワルツが逃げを打ったぞ、向こう正面で後続に8馬身付けて一人旅だ!第4コーナー抜けても後続との差はまだある!そのまま最後の直線だ!しっかりと踏め!

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しっかりと踏めよ!ちゃんと踏めよ!

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ゴーーールイーーーン!!!

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…と一人盛り上がったが、人気的には3番人気→1番人気→2番人気という、何の面白みもないガチガチのレースであった。

私は返還含め3500円の払い戻しでホクホクだったが、友達は的中こそしたがトリガミとなってしまった。

 


 

さて、高知競馬場から高知市内に帰るのだが、もう既に終バスは出てしまっており、タクシーで帰るしかないのである。(コロナ前は無料の送迎バスが出ていたらしいのだが、今は運航停止中)

電話をかけて、タクシー会社「土佐ハイヤー」に配車をお願いする。5分くらいで来てくれた。もう競馬場の電機は全部落とされてしまったが、タクシーのライトが見えるとホッとした。

競馬場から高知駅周辺で友達を降ろし、そのまま知寄町一丁目のホテル近くまで行って料金は3000円。2人で割ると1500円なので、良心的である。

最近はなかなか勝てず競馬おもんねーわと思っていたが、今回高知競馬を見に行ってくすぶっていた競馬心に火が付いたような気がする。また南関競馬に行ってみようかな…。

おしまい。