高知に行くならやはり高知競馬を現地で見たい!
という訳で高知に引っ越した友人(前に浦和競馬場に一緒にいった時の子)と一緒に高知競馬場に行った。
夕方、南はりまや橋バス停から路線バスに揺られて20分程、高知市南の山中に高知競馬場はあった。
正門ゲートを抜けると、コースが見えた。JRAや南関競馬のそれと比べるとやはり小さい。大学時代に佐賀競馬場に行ったことがあるが、だいたいそこと同じくらいである。
が、佐賀競馬場と違うのは、最近できたであろうきれいで大きなスタンドがあることだ。
ネットで馬券が買えるようになり、高知競馬の売上が増えた結果だろうか。
スタンドの中もきれいで、発券機とモニター、売店に休憩スペースと最低限のものが揃っていた。(ただペットボトルの自販機が無かったのは残念。)
ひとまずスタンド裏にあるパドックに向かう。パドックも小さなコースで、中央には木が一本立っていた。
ちょうど第7レースに出走する馬が周回していた。事前にコンビニで買った予想紙を広げる。
今回買った予想紙「福ちゃん新聞」は横書きで書かれており、いつも縦書きの新聞を読んでいる自分には読みづらい。
友達が買った別の予想紙も横書きで書かれており、しかもコメントが土佐弁だったらしく、「地元感あるねぇ」と苦笑していた。
苦戦しながら予想紙を読み解こうとすると、前走はJRAや南関競馬で走っていた馬がちょくちょくいることに気が付いた。前の6レースを見ると、2019年の東京ダービー馬のヒカリオーソが出走していた(結果は1着)。重賞勝ちを収めた馬もいて、野球の独立リーグのようだと思った。
7レースの馬券を買って、スタンドで観戦する。人はまばらで、どこでも座れそうだった。
雨で濡れていた前の方のベンチは避け、少し上の段のベンチで友達と並んで座る。降り続いた雨の影響で、ゴール前あたりには大きな水たまりができており、いわゆる「田んぼ」状態であった。
コース1周、1300mの競走。ファンファーレの後、全馬がゲートに収まりスタート。しぶきを上げながら馬たちが最初の直線を駆け抜けていく。そして第1、第2コーナー、向こう正面、第3、第4コーナーを回って最後の直線。勝ったのはスタートからハナを奪った9番の馬。
この馬はパドックで素人目でも分かるほど気合乗りが良く、オッズも1番人気なのでこれは的中。しかし2着はパドックでは状態が悪く見え、JRAからの転厩初戦ということで切っていた5番の馬だったので、馬券としては外れに終わった。
第8レースはパスして気分転換も兼ね売店で夕食を購入。私は肉うどんをいただいた。四国だから美味しいかな、と思ったが、案外普通の肉うどんだった。
スタンドでうどんを食べながら第8レースを見届けてパドックに向かうと、観客どころか馬すらいない。他の競馬場なら既にパドック周回が始まっている時間だと思うが、一向に現れない。そんながらんとしたパドックを見て、「のどかだね~」と二人して笑った。
そして第9レース(A級版の一発逆転レースみたいな面子で、難解だった。)も外してしまい、続く10レースは「チームカノープス協賛 えいえいむん!特別(サラ系A2)」。
最近流行っている「ウマ娘のネタを冠したレース」である。協賛金は高知競馬では1万円(個人の場合)と安価なため、誕生日等の記念日を祝う他にもこうした使い方をされている。
そういえば、友達はウマ娘好きだろうか。聞いてみると彼曰く、「人間嫌いで動物が好きだから競馬好きなのに、なんでわざわざ人間にするのか。」とのことで、興味はないようだ。
折角なのでパドックとレース映像を動画に残しておいた。
・パドック
注目は6番のグリードパルフェ。前年の大晦日に行われた高知県知事賞(有馬記念の高知版)では高知最強馬スペルマロンを倒して1着に輝いている。ただ、このレースが休養明け初戦であり、厩舎のコメントでも「一回叩いてから」とのことなので、割引が必要。
となると、今のところ前目につけている馬が勝っており、さらに内枠が勝っている印象なので、先行しそうな1,2,3番が良さげである。この3頭は前走でも前で競り合いを演じた結果3頭とも潰れるという展開だったので、同じミスは二度しないと思うが…。
という訳で下のように馬券を購入。個人的に好きな三連複二頭軸で勝負。1番、3番の馬を軸に据えた。
スタンドに戻り、レースに備える。レース前の実況ではレース名にちなみ、ウマ娘に関係のある馬の紹介(例えば、前述のグリードパルフェの母父はメジロマックイーン)がなされ、ついでに高知競馬にもウマ娘が好きな騎手(誰だったかは忘れた)がいることをアナウンスしてくれた。
・レース
レースの結果はまさかの殿人気だった5番サトノグリッターが差し切り勝利。グリードパルフェも2着に食い込んだ。
展開としては序盤、内枠の3頭が前に出るも、1番が落鉄でまず後退(ここで私の馬券は終了)2番、3番も直線で捉えられたという内容だった。
上級クラスでは差しが決まるか、と思った。失礼ながら高知競馬だと思ってナメていたので、次のメインレースではちゃんと考えよう。(後半「一発逆転編」に続く)