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【映画】『大怪獣のあとしまつ』始末書【ネタバレ注意】

Twitterで散々酷評されていた、
映画『大怪獣のあとしまつ』。

あまりにも酷評されてかわいそうだったので
一度見て判断してやろうと思い、上野の
映画館に向かった。

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今日はビリヤニではなく天一でこってり。
うまし。

あらすじ

東京を襲った大怪獣が、謎の光によって
息絶えた。

政府や国民は安堵し平穏な日々が戻ろうと
していたが、大怪獣の死体はまだ川の中に
残ったまま悪臭を放っている。

そこで大怪獣の死体をどう処理しようかと
いう話になり、大臣たちが処理の責任を
押し付けあう中、政府は首相直属の
戦闘部隊・特務隊が死体の処理を担うこと
になり、その責任者を主人公・帯刀アラタが
務めることに。

政府により「希望」と名付けられた大怪獣の
死体処理を巡って、無責任なことを言い出す
大臣たちや、死体処理をきっかけに政治家
としてのし上がろうとする環境大臣
さらに怪獣退治で結果を残せなかった分を
取り戻そうと国防大臣と国防軍が死体処理に
介入しようとする等、政府はもう滅茶苦茶。

一方で「希望」の死体処理を任された特務隊
では、責任者のアラタの下、様々な作戦が
実行されるがうまくいかず、最終的には
国防軍に仕事を取られてしまう。

さらに死体処理が長期化する内に、「希望」
の死体からは腐敗したガスが溜まり、
爆発して悪臭を放つガスが広範囲に
ばら撒かれる可能性がでてきた。

果たしてアラタは「希望」を処理することが
できるのか。

感想

衝撃のラスト。それが全てだろう。

劇中で忘れないようにメモを取っていたの
だが、そこにはこう書かれている。

「え、おわり?」

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画面が暗転し、スタッフロールが流れ、
客席は困惑に包まれていた。

尻切れトンボな展開で全てを終わらせて
しまったのはかなりマイナスだろう。

劇中でもちょくちょく伏線を張っていた
(例えば、なんでもない場面で咳込む、等)
が、一部回収されていないものもあった。

そしてTwitterでもマイナス評価に
挙げられていた、どセクハラな下ネタや
意味不明なギャグを言う国防大臣と首相。

特に国防大臣は失言マシーンと化していた。
普通なら即刻解任だろう。
国民から反感買ってクビになる描写を入れて
ほしかった位だ。

また、隣国(おそらく韓国のこと)の反応を
合間に入れたのはどういう意図だったのか。

外野から無責任にあれこれ言ってる連中を
描写したかったのなら、隣国なんて配慮が
要りそうなところではなく、野党の党首や、
自治体の首長、あるいはTwitterや匿名
掲示板の書き込みといった方が味噌が
つかず良かったのではないか。

そして書いていて気付いたが、国会で答弁
するシーンが全くなかった。

今のご時勢、政府が国会を無視して政治を
進めているということを表したのだろうか。
それとも国会まで巻き込むともうお話として
収拾がつかなくなってしまうと判断したのか。

他にも謎の光やアラタの過去、「希望」が
発する有害なガス等色々疑問符が付く
ところばかりで、そのことを考えすぎて
帰りの駅で間違って反対方向の列車に
乗ってしまった程である。

「大怪獣のあとしまつ」より、この映画を
見たことによる自分の心の始末がつかない
ことの方が難儀である。

おまけ

なんとこの映画、続編が決まっている。
しかも今回の予算の半分で。

この続編が全ての伏線を回収し、大団円を
迎えるのか、はたまた今作を越えるクソ…
もとい銀杏っぷりを見せつけ、今度こそ
「令和のデビルマン」に輝くのか。
(ちなみに今回だけでは「令和のデビルマン
とは思いません。)

次回作に一縷の望みを懸けてみるのも
いいかもしれない。

山田涼介かわいそう。チンポコかわいそう。