Senさん主催の第10回合同リクエスト企画。
私も初めて参加させていただきました。
Senさんの合同リクエスト企画については以下を参照。
合同リクエストの各選手紹介については以下を参照。
◎目次
他の参加者の皆様のご紹介
Senさん
怨霊さん
谷滝さん
谷滝(どるしー(沸騰する海(沸騰石)))※Twitterアカウント
くづのきさん
しあんさん
ルイセンコさん
柱さん
はじめに
私が担当したお題は、内容が簡潔でかつ選手の作り手の裁量が大きく作り甲斐のあるものだなあと感じました。
まずはいただいたリクエストのお題と最終的に出来あがった選手を紹介します。
リクエスト内容
◎ライアン・アイボリー(背ネーム IVORY)
AAAから来たユーティリティプレイヤー。
スイッチヒッターながらパンチ力のある
打撃は相手チームからすると脅威。
uzrは平均ややマイナス。
できあがった選手紹介
パワナンバー:12400 02336 30246
名前:ライアン・アイボリー(Ryan Ivory)
出身:アメリカ合衆国
生年月日:92/11/19(28歳)
経歴:大学卒→AAA→中日(’21)
背番号:99
投打:右・両
以下に作成過程を書いていきます。
と言っても、かなり長文になったので最初にまとめをば。
まとめ
・コンセプトは「中日の当たり外国人」
・中日に所属すると打撃成績が下がる。(※あくまでパワプロ2020でのお話)
・UZRについて反映できているか微妙。
それでは以下に作成過程を垂れ流していきます。
作成過程
確定していること
お題から、確定していることを洗い出していく。
氏名:ライアン・アイボリー
背ネーム:IVORY
出身:海外
経歴:マイナーリーグ(AAA)出身
投打:右・両
(「ユーティリティープレーヤー」かつ
「スイッチヒッター」の記載から)
セールスポイント等
・パンチ力のある打撃
・両打ち
・ユーティリティープレーヤー
・UZRは平均ややマイナス
上記から少しずつ形作っていく。
おおまかな見立て
・ユーティリティープレーヤー
・スイッチヒッター
・パンチ力のある打撃
どれも新外国人としてはありがちなセールスポイントである。
モデルとしてあるのは
・前西武のスパンジェンバーグ
・西武の新外国人・オグレディ
またスイッチヒッターという点では
・オリックスの新外国人・バレラ
が考えられる。
上記のモデル像を念頭に置きつつ、そのモデル像に引っ張られないように注意する。
氏名・国籍・人種
ライアン・アイボリー(Ryan Ivory)
⇒上記より白人と思われる。
経歴
「AAAから来た」の場合、以下の2つが考えられる。
・最高位はMLB
・最高位はAAA
当然、前者の方が実績があるため、期待値も高く、かつ日本の球団が払う年俸も高い。
(だいたい年俸1億~5億円くらいか)
一方、後者は本命の新外国人が期待外れだった場合の「保険」として獲得されるケースが主で、年俸も控えめだ。
(だいたい年俸5000万~1億円未満程度)
しかしながら、球団の事情もあり、外国人選手の獲得を見送る球団もある。
そう、中日ドラゴンズだ。
中日は昨季、マイク・ガーバーと契約しているが、年俸は5000万円とかなり安い。
新外国人のニュースが中日だけ無いのは寂しい。
そこで、
「AAA止まりでくすぶっていたところを中日が格安の年俸で獲得し、来日したら年俸以上に活躍した。」
というストーリーを設定した。
セールスポイント1:パンチ力のある打撃
「パンチ力のある打撃」―。
おそらくほぼ全ての外国人野手に求められているものだろう。
基本的に外国人選手はパワーはあると考えてよい。
そのため、ミートやパワーといった打撃能力を導きだすには、「どれぐらいの成績を残してほしいか」から考えていく。
今回は「安月給にしては当たり」の外国人選手なので、
・打率.250程度
・本塁打数は20本台
が望ましいと考えた。
セールスポイント2:スイッチヒッター
スイッチヒッターとして考えなければならないと考えたのは、
・右打席に立った場合にどういうバッティングをするか
・左右どちらの打席が得意か
である。
これについては、選手によってまちまちだ。
・本人は「左打席のほうがパワーがある」とコメントしている(パラデス(元ロッテ))*5
・右打席ではパワーのある打撃、左打席がシュアな打撃であると評され(コンラッド(元阪神))*6
・元来左利きであるため左打者に転向したことがあったものの、左投手の変化球にタイミングを崩され、左投手のときだけ右打ちに戻すようになったことで両打ち(デストラーデ(元西武))*7
昨季では元巨人のスモークが左投両打という珍しいタイプだったが、彼は左打席ではパワーのある打撃を見せ、右打席ではシュアな打撃をしていたと記憶している。
ただ、基本的に左投手対策としてスイッチヒッターになったとしても、左投手の速球に差し込まれるケースはままあることである。
そのため、今回のアイボリー選手は上記のように右打席(対左投手)では本来の実力を発揮できない、という設定にした。
セールスポイント3:ユーティリティープレーヤー
ユーティリティー性を持った外国人選手というのは珍しくない。
複数のポジションを守ることは出場機会を得るための競争を勝ち抜く上で必要なことであるからだ。
ただ、日本でもユーティリティープレーヤーとして起用されるというケースは多くない。
基本的に起用されるポジションは
・レフト
・ライト
・サード
・ファースト
といった、守備力より打力が期待されるポジションでの起用が主である。
ユーティリティープレーヤーという触れ込みの助っ人外国人(球団・主な守備位置)
◎ユーティリティープレーヤーとして起用(複数ポジションを守る)
成功例:ヘルマン(オリックス等・三塁)、スパンジェンバーグ(西武・左翼、三塁)、N.ソト(横浜・一塁)、エルナンデス(中日・遊撃)等
失敗例:セサル(中日・右翼)、ソラーテ(阪神・二塁)等
◎ポジションはほぼ固定⇒年齢的に守備負担を軽くして打撃に専念。
成功例:ロペス(横浜等・一塁)、オスナ(ヤクルト・一塁)、グラシアル(SB・左翼)等
失敗例:ディクソン(楽天・右翼、DH)、ランサム(西武・三塁)、パラデス(ロッテ・一塁、DH)
上記より、アイボリー選手のメインポジションは外野手(左翼手)とし、上手い順で
・サード
・ファースト
・セカンド
も守れるものとした。
ウィークポイント1:UZRは平均ややマイナス
私はUZRが守備指標の一つであることぐらいしか分からず、またこれまでのパワプロでの選手作成時の査定にもさほど反映させていなかった。
そのため、まずUZRとは何かから調べた。
UZRとは
「リーグにおける同じ守備位置の平均的な選手が守る場合に比べて、守備でどれだけの失点を防いだか」を表す。*8
とのことだった。
次にアイボリー選手のメインポジションである左翼手のUZRについて調べた。
マイナーリーグのUZRを確認できるサイトは無かったこと、NPBの選手と比較した方が査定しやすいことから、NPBの主な左翼手のUZRを調べた。
NPBのUZRを出しているDELTA社の記事によると、2021年左翼手で「平均ややマイナス」のUZRを出しているのは以下の選手だった。(-0.1~-0.7)
・ウィーラー(巨人) -0.2
・西川(日本ハム) -0.4
・島内(楽天) -0.6
・栗原(SB) -0.7
上記から、ざっくりと栗原くらいの守備力にしようということにした。
上記を踏まえて、選手作成に取り掛かった。
Ver.1.0.0(アイボリーA)
右投げ両打ち オープン22 アメリカ合衆国 29歳(1992年生まれ) 背番号67(ロドリゲスが付けてた)
生年月日:93/11/19(29歳)
弾道:4
ミート:E40
パワー:B71くらい?(ミートE、弾道4ならこれで20本くらい)←20本行かない…
走力:D55(阿部(中日)と同じ)
肩力:B71
守備力:D51
エラー:D50
ポジション:外野手◎ 三塁○ 一塁△ 二塁△
特殊能力
チャンスE
対左投手F
送球E
ローボールヒッター
三振
強振多用
・査定について
ざっくりした形で選手を作成。
プルヒッターや広角打法等が無くてもこれぐらいで20HR打てるだろうという算段だ。
AAA止まりということで、ツキが無いという点でチャンスEに(疑似的な4番×でもある)。また、上でも話したようにスイッチヒッターではあるが対左投手Fに設定し、さらに移籍1年目なのでストライクゾーンに対応できないだろうということで三振もつけた。
なお、ローボールヒッターは個人的な趣味。レスリー・アンダーソンのような変態打ちをして欲しいということでつけた。
これで2021年のペナントを3回、回してみる。
※中日の5番レフトで起用させる。
※選手数69人とカツカツだったので、ガーバーoutアイボリーinという形にした。
成績
※固定した場合
1回目 AVE.217(423-92) 17HR 42RBI 走力↑ チャンスFに
2回目 AVE.216(469-92) 17HR 42RBI 走力↑
3回目 AVE.233(446-104) 11HR 48RBI 走力↑
※固定しない場合
1回目 AVE.270(422-114) 18HR 65RBI
2回目 AVE.197(365-72) 10HR 40RBI
3回目 AVE.231(415-96) 17HR 53RBI 対左Gに
・ペナント結果を受けて
1)起用を固定した場合と固定しない場合で3回ずつ、計6回回したが、目標としていた本塁打数20本には届かなかった。
そのため、もう少しミート、パワーを上げることにする。
2)ペナントを回して気づいた点としては、本塁打20本以上を打てている選手にはほぼ全員、広角打法が付いていた。*9
そのため広角打法を付けたいが、リクエスト内容に無い(「広角に打てる打力が魅力」といった内容が入ると思われる。)ので、プルヒッターなら、「パンチ力のある打撃は相手チームからすると脅威。」といった内容にも反しないので、長打力の後押しとして付ける。また、積極打法も付けて、打撃成績を後押しする。
3)主力選手として活躍させるので回復Cに。
4)走力が上がってしまうので、慎重盗塁を付ける。
Ver.1.1.0(アイボリーB)
弾道:4
ミート:D52←.250くらい欲しい
パワー:B79←本塁打20本台で安定
走力:D55(阿部と同じ)
肩力:B75
守備力:D51
エラー:D50
ポジション:外野手◎ 三塁○ 一塁△ 二塁△~×
特殊能力
チャンスE
対左投手F(右打席ではパワーが出ない)
送球F
回復C
ローボールヒッター
プルヒッター
三振
強振多用
積極打法
慎重盗塁
・査定について
ミートをDまで上げ、パワーもB79まで上げた。しかしこれだとビシエドと同じパラメータの並び(DBDBD)になってしまい、個人的には気持ち悪いので以降で修正する。ひとまずはこれで同じくペナントを3周する。
・所属:中日 5番レフト
・起用固定はしない
1回目 AVE.247(438-108) 19HR 62RBI 対左Gに ※2位・日本シリーズ敗退
2回目 AVE.297(436-128) 27HR 79RBI チャンスD、対左Gに ※チーム内首位打者
3回目 AVE.245(593-131) 19HR 61RBI 対左Eに ※ビシエド長期離脱を考慮し対象外
追試 AVE.222(446-99) 19HR 53RBI チャンスDに
・ペナント結果を受けて
なぜ捕手京田?周平?
1)2回目で27本塁打を達成したが、他は19本とあと1本足りない状況、安定して20本台(かつ打率は.250程度)を出したい。
2)上図のように、中日打線がかなり打低である。そのため、他球団に入れてペナントを回してから判断する。なお、所属させる球団は、第2候補と考えていた西武ライオンズとする。
3)センターを守ることがあるので、守備力をウィーラーと同じE48まで下げ、エラーもつける。
Ver1.1.1(アイボリーB)
所属球団を西武に変更してペナント3回(5番・レフト)
1回目 AVE.233(503-117) 31HR 103RBI チャンスD、春男に ※本塁打数リーグ2位 打点王
2回目 AVE.235(446-105) 25HR 68RBI チャンスD ※本塁打数リーグ3位
3回目 AVE.279(430-120) 35HR 77RBI チャンスD ※リーグ本塁打王、OPS.955
→中日だとやはり打撃成績が下がるので、パワーに加えミートも上げる。
Ver.1.2.0(アイボリーC)
弾道:4
ミート:D58←.250くらい欲しい
パワー:A84←本塁打20本台で安定(中日仕様)
走力:D55(阿部と同じ)
肩力:B77(送球F)
守備力:E48(ウィーラーと同じ)
エラー:D50
ポジション:外野手◎ 三塁○ 一塁△ 二塁△
特殊能力
チャンスE
対左投手F(右打席ではパワーが出ない)
送球F
回復C
ローボールヒッター
プルヒッター
三振
エラー
強振多用
積極打法
慎重盗塁
早熟(1年だけの活躍にしたい)
これでペナントを回す。
1回目 AVE.221(507-112) 22HR 63RBI 対左Eに
2回目 AVE.268(441-118) 28HR 82RBI チャンスD、対左Eに HRリーグ8位
3回目 AVE.244(496-121) 23HR 71RBI
⇒打率.250程度、本塁打数20本台をクリア。これで提出しよう!
完成
あらためて完成した選手を以下に記載する。
名前:ライアン・アイボリー(Ryan Ivory)
出身:アメリカ合衆国
生年月日:92/11/19
背番号:99(ガーバーのものに変更)
経歴:大学→AAA→中日(’21)
投打:右・両
打撃フォームはホワイトセルに。
おまけ
年俸5000万円ながら球団に大きく貢献したアイボリー。
オフの契約更改では2年4億円の大型契約を球団に要求するが、球団は「マネーゲームはしない」とコメントし、交渉決裂。
自由契約となっていたところを巨人が4年10億円で獲得した。
以下は巨人移籍1年目(2022年)の記録である。
神助っ人ですわ。
坂本勇人がオリックスにFA移籍した(もはや定番)こともあり、3番として活躍。
セカンドで起用されていることも解釈通りである。
*1:ジェームズ・アイボリー…アイルランド系の父を持つ
*2:ライアン…アイルランド系では苗字でも使われる【例】ノーラン・ライアン等
*3:水面下で獲得に動いた選手はいるが、断念している。
*4:2022年2月19日現在
*5:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%87%E3%82%B9
*6:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%89
*7:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%87
*8:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%A1%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0