夜中にほっつき歩くブログ

パワプロで作った選手や、野球観戦についての雑記等々

【パワプロ2022】小山田辰美(架空選手)

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パワナンバー:12800 32420 02255

名前:小山田 辰美(おやまだ たつみ)
出身:大阪府
生年月日:88/12/25
背番号:なし
経歴:岸和田工高
投打:右・右

略歴:

~ザ・フィクション~
最高のストレートを追い求めて
プロを目指した100000球

―――

解体現場でアルバイトをする男性。小山田辰美さん(33歳)。

「志望?プロしかないです。」

仕事が終わると自宅近くのグラウンドへ、ここで毎日、一人で投げ込みをしています。

「ふっ!(ビュン)・・・ふっ!(ビュン)・・・」

練習が終わると、高校時代からつけている野球ノートに今日の練習の成果や体調等を書き込んでいきます。

今日の投げ込みは140球。少しシュート回転が気になるようです。

「これまで何球投げたか?そうですね・・・10万球は投げていると思います。」

―――

高校時代は最速144キロのストレートと、元メジャーリーガー・野茂英雄さんのような身体をひねるフォームから、「浪速のトルネード」と呼ばれた小山田さん。

しかし、プロ志望届を提出するもドラフトで名前は呼ばれず。家庭の経済的事情から、高校卒業後は工場で働き始めました。

「社会人野球のチームからもスカウトがあったんですけど、1年でも早くプロに行きたくて・・・。」

工場で忙しく働く傍ら、投げ込みやランニングでトレーニングを続ける日々。しかし、すぐに身体を壊してしまいます。

「親に『野球か仕事かどっちか選べ』と言われて・・・僕は『プロに行きたい』って」

工場を辞め、実家を出た小山田さん。独立リーグでのプレーを目指していましたが、入団して早々にコーチに野手転向を命じられてしまいます。

「『お前ストレートしかまともに投げられないやないか。ほいだったら外野やれ』って。それまでの人生を否定されているようでした。」

小山田さんは野手転向を命じられたその日に退団。ほぼ夜逃げ状態で寮を出たといいます。

そしてその日から、小山田さんは変化球を封印。ストレートだけで勝負をするようになりました。

―――

8月、小山田さんはスマートフォンで動画編集。プロ野球の入団テストに必要な、自己アピール動画を作成していました。

「(入団テストの)案内が来てるのは西武ライオンズ読売ジャイアンツ

気温が30度を越える暑さの中、エアコンの無い部屋で一人作業をする小山田さん。この時期になると毎年12球団に入団テストのための書類を送るそうです。

「昔は好きだった阪神(タイガース)だけに送ってたんですけど、今はもう全球団に送っています。」

この日は夜遅くまで作業していた小山田さん。しかし、プロ野球の球団から、合格通知が届くことはありませんでした。

―――

9月、この日は、ある人物と会う予定です。その人物とは・・・。

???「おう、元気そうやないか」

高校時代にバッテリーを組んだ、広瀬好虎さん(33歳)。高校卒業後は一般企業へ就職。結婚し、2人の子供に恵まれています。

今は草野球チームで選手兼監督を務めており、たまにこうして小山田さんのボールを受けています。

広瀬「タツ、今のええぞ!」

投げ込みを終えた小山田さんに、広瀬さんは語りかけます。

広瀬「タツ、プロはもうええやろ。もうこれ以上やってもしゃあないやんか。」
小山田「・・・。」
広瀬「俺ももう子供のこととかあるし、何より身体が言うこときかん。お前の球はもう受けられへん。これで最後や。」
小山田「・・・。」

親友の言葉をただ黙って聞くことしかできない小山田さん。
やがて、ぼそりとつぶやきます。

小山田「トラ、俺には、プロしかないんや・・・。」
広瀬「・・・ハァーッ。」

結局、この日はこれでお開きになりました。

―――

10月下旬。今日はドラフト会議当日。小山田さんはグラウンドで投げ込みをしていました。

(ここで例のEDテーマ)

「この日になると落ち着かなくて。仕事も入れないでこうして身体動かしています。」

ドラフトでは、様々な選手の名前が呼ばれて行きますが、小山田さんの名前が呼ばれることはありません。

「フッ!(ビュン)・・・フッ!(ビュン)・・・」

午後9時。最後の指名が終わりましたが、小山田さんは呼ばれませんでした。

「正直、あと何年やれるか・・・。でもまだ納得はしてないですね。死ぬまでプロを目指すと思います。」

小山田さんは今日も、プロの世界を目指して腕を振り続けます。(終)

査定:
本当は山田勝己のような「明るいバカ」にしたかったのですが、なんかすごく重い話になってしまいました。

闘志
プロの夢を追いかけ続ける姿は本物。

重い球
ビクトリーズ藤本リスペクト。思いのこもったストレートはそう簡単には飛ばされない。

その他:
まあ、僕も「ザ・ノンフィクション」の出演者に片足突っ込んでる人間なので、そういう番組は見ません。

 

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