土曜日、怒りが爆発した。サイクリングの疲れ、不甲斐ない巨人への不満、関西だけ盛り上がってる日本シリーズ、将来への不安、政治への不満、人の心が無さすぎるネットの声、心が張り裂けそうな悲しいニュース、etc…そうしたストレスが不満となって一気に押し寄せ、酒で自制心が弱まっていたこともあり家で怒りを爆発させてしまった。
その後、酒を浴びるように飲んだこともあり日曜日はぐったりしていたのだが、不安というのは常に心につきまとっており、このままでは精神がもたない、ということで手頃な高尾山でハイキングをすることにした。
10時半過ぎに高尾山口駅に到着。既に多くの人がおり、外国人も多かった。
ケーブルカーの駅の脇を抜けて、山道に入る。今回は上りは稲荷山ルートを選択した。
実は3年前にも高尾山に登っており、その時は上りは6号路、下りは1号路を選択した。しかし、6号路は道が狭く、山腹で怪我人が発生して渋滞ができた過去があるため、今回は別ルートを選択した。
稲荷山ルートも山道だが、木製の階段が敷かれており、とても歩きやすい。ただ、最初から傾斜がキツく、すぐに肺と腰が弱音を吐き出した。それでも、これは自身の性根を叩き直すものであると気を引き締め、ずんずんと歩んでいった。
…が結局30分も持たずにダウン。木に腰掛けて水分を取った。6号路の時よりもキツく感じる。整備した階段が、むしろ息を上らせ腰を痛めつけてくる。失敗したか…。
と思ったが、少し進むと標識があり、現時点で山頂までの道のりを1/3登っていたことがわかった。それなら疲れてもしょうがないか、と自分を納得させた。相変わらず自分に甘いなあ。
そんな甘々根性なので、稲荷山の山頂の急勾配にやられ、休憩して10分登ってまた休憩。稲荷山という山の山頂に腰を下ろした。
この山を経由するから上りがキツかったのかな?と思いながら水を飲み干し、次の目標である高尾山山頂へと向かった。
どうやらその予想は当たっていたようで、比較的傾斜がなだらかになった。下り坂になっている部分もあり、割とスイスイ進めた。
山頂まで残り1キロの地点で3度目の休憩。あんまりガツガツせずに楽しく登ればいいやあ〜に切り替わってしまっている。そんなんだから成長しないのだ。
そして最後の最後。高尾山山頂直前の急勾配地点
この急階段を一気に駆け上がる。息は苦しいし足腰は重いが、どうにか一歩、一歩と階段を上がる。
そしてようやく山頂へ到達。
といってもガキでも登れる小さな山なのだが。自己肯定感は少しだけ上がった。
お昼なのでコンビニのおにぎりを食べる。疲れた身体にはちょうど良かった。
しばらく休憩したが、人が多くて休まらなかった。さっさと下山する。
帰りの道中でお参り。精神の安寧と、巨人の来季の日本一を願った(神社仏閣に行ったら、この2つは必ず願う。そして叶ったことは一度もない)。
下山中に見た面白いもの。三密って仏教用語なんだね。
ここで、である。3年前に1号路から下山した時はあまりの急勾配の下り坂に脚が限界を迎え、ヘロヘロになってしまった。あまりにしんどすぎる記憶から、今回はもうケーブルカーで降りると決めていた。
切符は片道490円。490円で快適に下山できるなら使わない手はない。プライドをほっぽり出してケーブルカーに乗った。
なんと快適なのだろう。文明の利器万歳!である。
その後は麓の甘味処でホットコーヒー。一緒についてきた饅頭がとても美味かった。
この後サウナに入り、くら寿司で腹一杯寿司を食べることによって心を平常に保ちたかった…のだが、阪神日本一で全てがパー。再びブチギレの夜が訪れてしまうのだった…。