今日は渋谷の「ヒューマントラストシネマ渋谷」で『キラーカブトガニ』を見てきました。
あらすじ
沿岸の原子炉を廃炉する際の爆発で放射能が漏れ、カブトガニが被爆。それにより凶暴化した「キラーカブトガニ」達が人々を次々と襲うという怪事件が次々に起こる。
一方、車いすの高校生・フィルは、同級生の女の子の協力により、自力で歩行するためのマシンの作成に成功。保安官代理の兄や教師で女の子の母であるとともに高校のダンスパーティーに参加する。
ダンスにより距離を詰めるフィルと女の子だったが、直後に会場をカブトガニ達が襲撃。なんとか脱出したフィル一行だったが、街はカブトガニによって阿鼻叫喚の地獄絵図に変えられてしまった。
この危機的状況に、フィルはある打開策を思いつく。その方法とは・・・!?
感想
海洋生物が人間を襲うというありがちなB級映画だが、カブトガニが人を襲うというありそうでなかった作品。
確かにカブトガニの裏側はグロテスクな外見をしており、人を襲いそうである。一方で半月型の外殻に覆われた表面と特徴的な細長い尾びれ、そして砂浜をのんびりと這う姿は、どことなく愛らしさもある。パニック映画のキャラクターとしてはうってつけの生物ではないのだろうか。
作品の方はというと、青春映画のような序盤、一転してパニック映画となる中盤、そしてカブトガニとの最終決戦を演じる終盤と、徐々に展開が盛り上がっていく様は見ていて面白かった。
特にカブトガニとの最終決戦は見ごたえがあった。特撮モノが好きな人は絶対に好きになると思う。私は特撮はそこまで興味はないが、あのシーンは凄く良かった。
サメの時代の終わりではなく、カブトガニの時代の始まりを感じさせる作品だった。